1 ： ◆HEN/WWheCs ＠変態仮面φ ★ ：2006/11/19(日) 13:59:00 0
ガーナの首都アクラで、11月15日のこと、野次馬が大挙して市内のバスターミナルに
押し掛けるという騒ぎがあった。彼らがその目に収めようとしていたのは、ある1組の
カップルの姿だった。合体したまま外れなくなってしまった男女がガーナ北部の村に
運ばれるというニュースを聞きつけて、集まった野次馬だった

あるFM局が午前8時台のニュース番組で「男女のカップルが愛し合っている最中に外れ
なくなってしまい、北部の村に運ばれることになりました」と伝えた。これを皮切りに、
他局も追従して、同じ内容のニュースを伝えた。口コミでも伝わり、あっという間に
多くの市民が知るところとなった。ただ単にカップルが合体を解けなくなっただけなら、
ここまで人々の関心を引き付けなかっただろう。

日本やその他の先進諸国では、女性の局部がけいれんして外れなくなったら、2人とも
つながったまま救急車で最寄の救急病院に運ばれ、医学的に合体を解除されるのが通例。
ガーナの首都アクラでも、普通ならそのように処置されるはず。

しかし、ラジオ局から報じられたニュースでは、合体が解けなくなった理由を次のように
説明していた。「カップルの女性の方には夫がいます。夫は北部の村に住んでいます。
夫は、妻が不貞を働いたときに相手のアレが妻の体から抜けなくなる魔術をかけていた
のです。このため、夫がいる村に浮気相手の男と繋がったまま運ばれて、魔術を解いて
もらわない限りアレを抜くことができません」

単に“合体したまま外れなくなった”だけなら、たまにはある話だし、ここまで人々を
色めき立たせることはなかっただろう。だが“女の方が不貞を働いていた”というスキ
ャンダラスさと“夫が魔術をかけていた”というオカルチックさが加わることによって、
野次馬好きな人たちには抗し難い魅力を放つ話となった。

かくして、バスターミナル前に数千人の群集が集まった。バスの運行が出来ない状態に
まで陥った。バスの利用客も群集に行き手を阻まれてバスターミナルにたどり着くこと
ができなくなった。

たまりかねたバス会社が「当社では、そのような話は聞いていません」と群集に説明
したが、彼らは納得しない。とにかく、繋がったままのカップルの姿を一目見ないこと
には、この場を離れるつもりはないと食い下がる。

本稿の情報ソースとなった記事を伝えているガーナの日刊紙“Graphic Gahna”では、
この騒ぎの最中の午前11時ごろに記者とカメラマンを現場に送った。記者が野次馬たちに
インタビューしたところ、その日の朝の早い時間帯に、白いキャラコ布に覆われたカップル
が自動車から運び出されるのを見たと証言する人が何人かいるにはいた。

Graphic Gahna紙の記者が現場から地区の警察署に問い合わせてみたところ、「そんな
報告は受けていません」という回答だった。その後、記者はアクラ市警にも足を運んで
確認を取ろうとしたが、同じ反応だった。

結局、それらしきカップルが運ばれて来る様子が見られることはついぞなかった。Graphic
Gahna紙は、ラジオ局が伝えたニュースそのものがデマであったと結論付けている。野次馬
たちにとっては、骨折り損のくたびれ儲けという結果に終わった。

http://www.graphicghana.info/article.asp?artid=14399
http://rate.livedoor.biz/archives/50316617.html

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